アプリケーション①

ちょっと間が空いてしまいました。

丁度プレゼン資料を作成するに当たり、PCに向かっている時間が長いので、

今回はちょっと趣向を変えて、使用しているアプリケーションの事を書いてみたいと思います。

AutoCAD

私が使用しているCADはAutodesk社のAutoCADになります。

学生時代から使用しているので、かれこれ20年以上触っている事になります。

学校での教材がAutoCADを採用しており、当時の先生の説明では、

全世界の建築CADの90%以上がAutoCADだから、AutoCADを覚えると良いという話があったと記憶しています。

私自身はCADの種類の事も何も知らなかったので、AutoCADを覚えたいというつもりはなく、ただCADを覚えたいという気持ちだけでした。

ですので、当時JWCADやDRA-CAD、VectorWorksを学んでいたら、ちょっと違っていたのかなとも思います。

就職して

卒業して最初に入った工務店はドラフターが置いてあり、手書きが主流のアナログな工務店でした。

ですが1台だけPCがあり、CADが導入してありましたがそれはVectorWorksで、

当時の取引先の設計事務所が使用していたとの事で導入したらしいのですが、

ちゃんと学んだ人がいなかった為、残念ながらあまり使用されていませんでした。

私は元々パソコンのスキルに多少自信があった為、社長含め諸先輩方にPCスキルを教えるよう指示を受けており、

入社後すぐに各人にPC1台が割り当てられるよう設備を整えてくれたのが救いでした。

そこで私がAutoCADを使用し、仕事としての本格的な作図を開始します。

CADの違い

最初は施工図の要点もわからない為、何度も修正を繰り返す形となりましたが、

作図方法を見ていた社長がVectorWorksとの違いに気づいて、AutoCADに感動していました。

VectorWorksは面を重ねて書いていくドロー系CADですが、AutoCADは線を書いていく方法だからです。

使用用途でどっちのCADも優劣がある事は、私も少しVectorWorksを触っているので知っておりますが、

工務店などの施工屋が図面を書く場合、線を書いていくAutoCADの方が圧倒的に向いているのです。

その観点からいくと、JWやDRAも線を書いていく方式なので、施工図に向いているといえます。

Walk in homeと接触

数年が経ち、施工図の作図にもだいぶ慣れていき、私自身が施工図マシーン化していた所に、

当時の取引先からの紹介でWalk in homeが導入されることになります。

これは平面を書きながら高さ方向の情報を同時に入力する事で、

パースも一緒に作っていくという優れものの住宅系3DCADです。

地元密着で仕事をしていた工務店でしたので、地元での建て替えの話も比較的多く、

そういった案件ではプランや意匠の打合せも行っており、

その場でパースを見せれて、かつ色をコロコロ変えれるWalk in homeが便利そうという理由からです。

ここで初めて別のCADを覚えていく事になるのですが、プレカットCADを主として作成されており、

グリッド(マス目)を分割して考える方式にだいぶ苦労しましたが、

間崩れが無ければ比較的サクサク書ける事がわかると、だいぶスピードアップしていきました。

何件かこなす頃には、かなりマスターしていましたが、残念ながら現場で使う施工図には向いていませんでした。

ですので、AutoCADとの併用という形が常態化する事となります。

CADのデータを別のCADに持っていく場合、DXF形式という交換形式を使用する事が多いのですが、

残念ながら相性が良くないと、なかなか上手く移行できなく、当時のWalk in homeとAutoCADも相性が悪かったです。

ですので、結局施工図を書く際は、一からAutoCADで書き始めないといけないという無駄が

Walk in homeから離れていくきっかけとなりました。

後、Walk in homeの使用料が高額で会社の負担となってしまっていたのも原因の一つになっていましたね。

余談ですが、AutoCADのファイルの拡張子は**.dwgとなり、DXFファイルは拡張子が**.dxfとなります。

このDXF形式ですが、autodeskが作ったものらしく、CADの世界をけん引しているだけの事はありますね。

転職してから

転職先のデベロッパーで使用しているCADは、人によってバラバラで、

JWやDRAを使う人、そしてAutoCADの私と面白い感じでした。

データの移行は当然上記のDXFで行うのですが、JWは相性悪かったですが、DRAは相性良かったですね。

ちょっと線種だけ調整してあげれば良い感じだったのは助かりました。

元々一つの図面を各自が最後まで書き上げる分業方式だったので、途中で人が変わる事が無い事から成り立っていました。

そうはいっても若干仕上がりに違いが出るので、その点だけは微妙ですね。

この時は本当に様々図面を書いてきました。

1/100のプラン図や、1/50の実施図、詳細図や施工図、設備図・加工図等、様々な図面を作図し、

ますますAutoCADに慣れていった感じです。

そんな中、社内のCADがバラバラな状態が良くないという事で、今度はアーキトレンドを導入しようと話があがります。

私の場合、意匠から施工に変換をする必要があり、Walk in homeの件があったので及び腰でしたが、

まぁそこは会社の方針で導入する事に。

残念ならが私はマスターはできませんでした。

実際に動いている現場も多量だった事もあり、のんびりと学ぶ時間も無かったので。

結局社員全員同じ状態に陥り、結果アーキトレンド導入は断念する事となりました。

独立後

独立後は何にも縛られることが無いので、そのまま使い慣れたAutoCADを使用しています。

AutoCADの3Dの方も興味がある時期はありましたが、なかなかとっつきにくく結局2Dのままとなっています。

3Dにしたい場合はShadeを使用して作成すれば良いので、作業効率サクサク優先で!

今後、余程の事が無い限りは仕事を続けている間はAutoCADを触り続けるのだろうなと。

バージョンが変わっても設定を引き継げたり、機能も便利になっていったりと優秀なソフトなので。

以上、グロウクラフト 片倉でした。