骨組み(軸組)② 柱編
今回は柱について書いていきたいと思います。
建物の鉛直荷重を支える非常に大事な部材となります。
在来工法の場合、柱は2種類あります。
柱の種類
管柱(くだばしら)
管柱は直上階の横架材(梁材)を支える柱となります。
通し柱(通し柱)
通し柱は複数層跨いで横架材(梁材)を支える柱となり、2階建ての場合は土台から桁まで通しで、
3階建ての場合は2階床梁を超えて3階床梁や桁を支えたりするものとなります。
イメージ的には建物の四隅が通し柱のケースが多いですが、構造計算により中間部分に入ったりする事もあります。
今の建物では無くなってしまいましたが、
大黒柱は屋根まで一本で建物を支えていた重要な柱だったので、
一昔前では家庭を支えていた父親等がなぞられてましたよね。
仕口
通常、柱の端部はホゾと呼ばれる仕口(でっぱり)を設けます。
このホゾを土台や梁に設けたホゾ穴に差し込んでいきます。
ホゾやホゾ穴は場所場所で、向きや大きさを変えたり、長ボソや重ボソ等も使用します。
番付
柱の長さも梁の大きさなどで変わる為、決められたところに決められた柱を納める必要があります。
間違えて柱を入れてしまうと、ばらさないといけない事になります。
その為、番付と呼ばれる符号を各材料に記載をしていきます。
(上の写真での柱は、は・3となっています)
符号の打ち方は、建物の基準角部分を決め、
ヨコ方向をいろは歌(い、ろ、は・・・)、タテ方向を数字(1、2、3・・・)とします。
基準角部分が【い・1】となる為、何よりも先にという言葉の【いの一番で・・・】の語源となってるんですよ。
金物工法
最近は仕口部分を金属金物で代用するケースも多くなりました。
金物工法やピン工法と称されるものです。
プレート形やパイプ型など、各メーカーが独自に製作しておりますが、
柱に梁を挿した後の固定として、ドリフトピンを使用する所はほぼ全て同じですね。